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いあ、いあ、はすたあ! くふあやく、ぶるぐとむ、ぶぐとらぐるん、ぶるぐとむ!
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 やつらが軍隊なのかテロリストなのか、
あるいはもっと益体もない何者かなのかは知らない。知りたくもない。

ただ一つだけ確かなのは、たった今僕らの村に火を放っているのが
逆らう相手は拷問にかけて殺す、逆らわない相手はいたぶった挙句に殺す、
つまるところそういう類の連中だということ。

家々は一つ残らず焼け落ち、方々で罵声と悲鳴があがる中、
どうせ逃げ場がないならと、僕はとあるスナイパーの人と取引をしたのだ。

自分が広場の石の上に腰掛けたら、一思いに頭を狙ってください、って。

立ち上る炎に煌々と照らされるその石は、
座ってみると服の上からでも分かるくらい固くてひんやりとしていた。

膝に突っ張るように置いた手が、どうしようもなく震えている。
茂みに潜んだスナイパーの人が僕のこめかみに照準を合わせて引き金を引くまでの僅かな時間。
たったそれだけのことなのに数十秒にも数分にも感じられた。

死ぬのが怖いわけじゃない。
存在の消滅に関しては幾度となく頭の中でシミュレーションを繰り返してきたはずだ。
ただ純粋に、やっぱ痛いんだろうなとか、意識が消えるまでどのくらいかかるのかなとか、
そんなことばかり考えていたんだと思う。

ああ、ていうか俯いていたら狙いにくいよね。
ふと、そんな単純なことに気がつき、ゆっくりと顔を上げた次の瞬間、
衝撃とともに側頭部に鈍い痛みが走り、視界がぶれる。

なぜか自分の身体が、衝突実験のマネキン人形みたいに
反対側にドサリと倒れる姿が見えた。

即死のはずだった。
銃弾が脳味噌を食い破りながら頭の中を突き抜けていく感触もあった。

なのに、どうしてだろう・・・僕はまだ意識がある。

銃声を聞きつけてか、奴らがやってきた。

一人は僕の腕を後ろ手にして押さえつけている。
わざわざそんなことをしなくたってもう動けやしないのに。

一人は金属でできた馬鹿でかい櫛のようなものを取り出し、
おもむろに僕の口の中へそれをねじ込んできた。

喉の奥から胃や気道までぐちゃぐちゃに掻き回される激痛と不快感。
嘔吐反射と咳が絶え間なく続き、鼻や口から血が止め処なくあふれ出ている。

もがくこともできず呼吸もままならない状況で、
僕はただ、その意識が暗闇に沈む瞬間だけを待ち望んでいた・・・。


あー・・・汗びっしょだわ;
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Comment
無題
一瞬ポケモンの続きかと思ってvol2探したw
 綺麗汚いは別として、吊るのは意外と楽らしい。
死にたくても死ねない夢
 それは気付いていながらも変われない、過去の自分を引きずっている自分の暗示..
NONAME 2010/04/12(Mon)13:34:01 編集
無題
ほら、FPSとかでフレンドリーファイアじゃ死なないことあるじゃない?あれだよ多分
NONAME 2010/04/13(Tue)23:17:00 編集
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